子どもの頃から「一人遊び」が好きで、友達と遊ぶのは苦手でした。他人の表情、視線、ジェスチャーの意味を読み取ることができません。「心と心が通じ合う」という感覚は、一度も感じたことがありません。親友はいません。自分の興味があることは、徹底的に調べたり集めたりしますが、関心のないことには全く反応しません。人に頭をなでられたり、背中をくすぐられたりするのが大嫌いです。冗談は通じませんが、ダジャレは言います。空気は読めませんし、読むつもりもありません。言葉のウラの意味も知りません。バカがつくほどマジメでルールを守るのが大好きですが、衝動的でキレやすく、計画的に行動することが苦手です。
こんな典型的なアスペルガー症候群のぼくですが、何とかお医者さんになって「感じのいい整形外科の先生」として働いています。それが可能になったのは、人を観察し続ける努力を人一倍行って、「普通の人のコミュニケーション」を理解することができるようになったからです。