プロフィール

ぼくはアスペルガー症候群、俗にいう「アスペ」です。

 子どもの頃から「一人遊び」が好きで、友達と遊ぶのは苦手でした。他人の表情、視線、ジェスチャーの意味を読み取ることができません。「心と心が通じ合う」という感覚は、一度も感じたことがありません。親友はいません。自分の興味があることは、徹底的に調べたり集めたりしますが、関心のないことには全く反応しません。人に頭をなでられたり、背中をくすぐられたりするのが大嫌いです。冗談は通じませんが、ダジャレは言います。空気は読めませんし、読むつもりもありません。言葉のウラの意味も知りません。バカがつくほどマジメでルールを守るのが大好きですが、衝動的でキレやすく、計画的に行動することが苦手です。

 こんな典型的なアスペルガー症候群のぼくですが、何とかお医者さんになって「感じのいい整形外科の先生」として働いています。それが可能になったのは、人を観察し続ける努力を人一倍行って、「普通の人のコミュニケーション」を理解することができるようになったからです。

畠山昌樹(はたけやま まさき)

1974年3月21日大阪生まれ。1992年金蘭千里高校卒業後、防衛医科大学に入学。
1998年防衛医科大学卒業後、防衛医科大学病院研修医を経て、 2001年より
自衛隊医官として仙台市で勤務。自衛隊退職後、大泉記念病院整形外科、
石巻ロイヤル病院整形外科部長を経て2010年、八木山整形外科クリ ニックを開業。
2011年東日本大震災で被災。2012年維新政治塾に参加、衆院選(宮城4区)に
立候補するも落選。その後、都内や仙台市内の病院で外来 や在宅診療を掛け
持ちで担当しながら、発達障害への正しい理解を普及するための講演活動などを行い、
2015年11月に初の著書『ぼくはアスペル ガーなお医者さん』
(株式会社KADOKAWA)を発刊。